わたしの自立。体験談

 

 

初めてブログを始めようと思った矢先に、内容に困っていたらこれがあったので、書いてみようと思います。

 

 

 

 

 

私の自立っていつだったんだろうって

真剣に思い返してみた。

 

 

就職したときはもちろん浮かぶけど、

一番印象に残ってるのは19歳の頃。

 

 

 

18歳の終わりくらいかな、

10年近くやってたバスケ部を高校で引退して

専門学校へ進むことが決まって

 

 

その頃の私はものすごい反抗期

 

 

私の家は片親で、母が女手一つで妹と私を育てた。

 

妹が5歳下で、生まれた頃からほとんど構われなくなって

 

いじけて小学生の時からかなり問題を起こし続けた。

 

ママは帰りが遅かった。

小学生の時から、朝出て行って夜寝る前に帰ってきて、

寝るときは妹を抱っこしてる。

毎晩、寂しかったけど

背中にくっついて声押し殺して泣きながら寝たりした。

 

 

そのまま何年か。

バスケだけは続けたものの、勉強はできないし

中学・高校時代は

口を開けばクソババアとか、友達にも親の悪口ばっかり言って

 

立派な反抗期に仕上がってた。

 

 

 

親友の家がものすごく家族仲が良くて、

おじいちゃんおばあちゃんにお姉ちゃんが2人いて、

 

私にまで世話やいてくれるお父さんとお母さんがいて。

 

それに引きかえうちの親は

 

「早く自立しなさい」

 

ってそればっかりしか言わないから

どんどん口数も減って

 

 

いつからか

実の親とは口もきかないのに

 

親友のとこに帰るようになった。

 

 

 

そして部活を引退した時、

バイトしてお金貯めて、こんな家でてやろう!

って思った

 

 

 

近所のラーメン屋で朝9時から15時まで働いて

電車で15分の駅前の居酒屋で17時から22時まで

 

 

 

ものすごい大変だったけど、頑張ってお金貯めた。

実家に暮らしながらだったから

すぐにたまってきて、

 

 

30万貯まったら引っ越そう!

って決めてたからすぐに1人で家探して、

引っ越した。

 

 

 

 

母は「早く自立しなさい」

 

っていつも口癖みたいに言ってた。

 

 

 

そのたびにイライラして喧嘩して

うちはなんでこんな家庭なのって

みんな親がちゃんといて幸せそうなのにって

 

言い返してた。

 

 

 

引っ越しが決まって

親の同意が必要だったんだけど家の保証人のサインはすぐにくれた。

 

 

せいせいする!

 

 

そう思って引っ越した。

敷金礼金はゼロ、家賃4万5千円。

 

 

 

初めての自分の家。初めての一人暮らし。

ワクワク。

 

すっごい嬉しかった!

 

 

 

新築とかじゃなかったし、洗濯機はベランダだった。

でも家に友達とか彼氏呼んだり、

料理つくってみたり模様替えしたり。

 

 

それなりに楽しんで暮らして、

専門入学。

 

 

 

母とは家賃も全て自分で払っていく

って約束。

 

 

 

誰にも頼らないで毎日暮らす。そう決めてた。

 

 

 

 

でもその生活をはじめてみてわかった。

学校に行きながら、生活費を稼ぐのって

容易なことじゃない。

 

 

朝9時から授業。

学校終わって、新しく始めたアパレルのバイト。

都内で17時から22時。

家の近くまで帰ってきて、

深夜の3時まで近所の居酒屋のバイト。

 

 

 

 

そして次の日もまた9時から授業。

 

 

 

 

 

そんな生活が続いた。

 

 

 

掃除とか洗濯がいき届かなくなっていって

 

友達との付き合いも減った。

 

学校の友達が遊んでても、

私はバイト。

春休みも夏休みも、バイトが一番の生活になって

 

授業は眠くて勉強もままならなくなっていった。

 

 

 

 

そんな生活を1年続けた頃、しばらく実家に帰ることもなくいた私の家に、

いきなり母が来た。

 

 

「こんな事だろうと思った」

 

って言って持ってたのは大量の野菜ジュースとか、カイロ、洋服、食料、掃除道具。

 

 

素直じゃない私は

なに?

って感じでまともに目も合わせなかったけど

 

 

 

その時すごくホッとしてた。

 

 

頼らない、頼らないって

思ってた肩の荷が一気に降りた感じがして。

 

 

 

 

母は手際よく掃除、洗濯、料理

 

終わらせてくれた。

 

 

ご飯を作り終わったら、

すぐに帰り支度をはじめてた。

 

 

 

 

その時何年振りかわからないけど自然に母に

 

「ありがとう」

って言葉がでた。

 

 

母は、

 

しっかりしなさいよ

たまには帰ってきな

 

だけ言って、帰っていった。

 

 

 

その時、

仕事に行く母のことを思い出した。

 

早起きしてご飯とお弁当をつくって

妹を保育園に行かせて、

遅くまで働いて私達が寝た後に洗濯。

 

自分の時間もなく休みの日は掃除をたくさんしてた。

 

 

 

でもいつも料理は美味しかった。

家が汚いことなんてなかったし

気付いたら、専門学校までいかせてくれてた。

 

仕事と家事に子育てなんて。

わたしには絶対にムリ。。

 

 

 

私はその時初めて、母に感謝した。

なんで気づかなかったんだろう。

 

 

幸せな家庭のどの子よりも、自分は幸せだったのかも。

 

 

 

 

その事に気付いた。

 

それからしきれないほど、たくさん感謝が溢れてきた。

ごめんなさい、って気持ちと一緒に涙も出た。

 

 

 

その後は母ときちんと話して

今後の事を決めた。

 

母は私が大学に行って、留学とかした時のためのお金を貯めておいてくれてた。

 

それも素直に話せなかったら、

その時わからなかったかもしれないのだけど、、

 

 

今の生活が苦しいのを伝えると、

そのお金を少しずつ私の家賃に当ててくれる事になった。

 

 

 

 

バイトを1つ減らして、

友達との時間とか勉強にも集中できるようになった。

 

 

一年後私は、無事に専門学校を卒業。

 

 

 

就職、引っ越しした。

そして今度は自分のお給料で、家賃も払って家事や趣味もこなせてる。

 

 

母とは月に一回、ランチとお買い物をする仲。

今では誰よりもいい相談相手になってる。

仕事や恋愛の事も、学生時代は話した事もなかったのに。

 

話していると、私達の事をどれだけ考えて生きてきたのか、たくさんわかった。

 

 

 

就職して初めてのお給料で、家族にご飯をご馳走した。

 

 

母に会うたび、今日も仕事をがんばろう

結婚したい、家を持ちたい、親孝行しなきゃな!って

気持ちになる。

 

 

 

 

 

私が自立したのは

引っ越した時でも、頑張って家賃を払っている時でもない。

 

 

親に、感謝した時だった。

 

 

自分で稼いだお金で、好きなものを買う

好きな家に住む。自分の空間を持てる

こんなに幸せな事はない。

 

 

でもそれ以上に、私の幸せのために

面倒なことも何年も続けた人がいたって事が

わかった。

 

 

それに気付いたとき、

感謝したとき、

私は初めて自立できたと思う。

 

 

 

家を飛び出さなければわからなかった。

反抗期も、無駄ではなかったかな笑

 

 

一人暮らしは面倒も多いけど、

1番自立への近道だと思う。

 

 

自分の家を探して決める。

家具を揃える。

恋人とか、友達を呼ぶ。

料理したり、趣味ができたり、、、

 

 

 

 

仕事から帰ってきて、快適な家があること

普通のことだけど、

今の環境にたまにちょっと感謝もできたら

 

 

それは自立したってことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

長くなったけど読んでくれてありがとうございました😊